特徴・仕様

Mu6 Ringは、イヤホンというよりスピーカーという特色が強いガジェット。ウェアラブルスピーカーと言えばネックス型スピーカーが主流でしたが、Mu6 Ringは耳のすぐ近くに音の発生源を配置する事で、ネック型スピーカーの弱点である他者との音の共有を最小限に収める事ができます。

再生音量によっては空気振動で音が伝わる範囲が広がりますが、ヒソヒソ話の法則で、耳元で鳴っている通常音量の音は3mも離れるとほぼ聞こえません。

Mu6 Ringの個性は、装着方法にもあります。よくある骨伝導イヤホンのような耳掛けスタイルと別に、ヘアバンドのように付ける事もできます。

また、眼鏡やサングラスと干渉しがちな耳掛け部分にへこみがある事で、眼鏡と一緒につける事が可能です。耳掛け式の弱点である眼鏡との干渉をクリアしている点はポイント高いですね。

パッケージ内容

外箱と梱包はかなりしっかりしており高級感があります。

箱をあけてもしっかり固定してパッキングされています。

パッケージ内容は、日本語対応の説明書、イヤホン、収納ポーチ、充電コードです。

操作性

操作ボタンは右側に集結しています。凹凸があるボタンなので、指で触れた時にボタンの種類を把握できます。押し込み式なので誤タッチはありません。押し込む際に頭に圧がかかる事もないのもポイント高いです。

操作性は良好で、ほぼすべての機能を網羅しているので、スマホを触らずにほとんどの動作が可能です。

※ハードリセットは、USBで充電接続している際に電源をONにする事で行えます。

技適付き

Mu6 Ringは技適、PSE認証付きです。日本国内でも安心して使えます。

Mu6 Ringの素材はシリコンとプラスチックの間のような不思議な素材で、多少の折り曲げにも耐えうる柔軟性と耐久性があります。

バッテリー性能

Mu6 Ringは低電力で安定性の高いBluetooth5.0に対応しています。連続9時間利用可能とのスペック表示でしたが、満充電から静かな室内で利用しておりますと、そのぐらいは利用できます。

ただしスピーカー式なので使う場所や環境によって音量を大きくしてしまう事もあると思います。音量を上げるとその分バッテリー消費が大きくなってしまうので、およそ6時間～9時間程度と思ってもいいかと思います。

装着感

長時間つけていても負担を感じないソフトなフィット感ですが、頭を動かしてもしっかり固定されておりランニングなどにも使える安定性です。

120度まで曲げられる先端部分で角度を調節する事でしっかり耳に引っ掛ける事ができるので、子供から大人まで幅広い体格に対応していると思います。

オープンイヤー型のイヤホンは眼鏡と干渉するものが多い中、Mu6 Ringは眼鏡と一緒につけても痛みを感じないので付け心地は最高です。ただし、ヘアバンドとして付けるのはひっかかりがないので動き回る場合は安定せずに正直少し微妙でした。

重量はわずが34g。これよりも軽い耳掛け式のイヤホンも所有しておりますが、Mu6 Ringのフィット感が良いのか、Mu6 Ringの方が軽く感じます。ソフトな締め付けで頭が蒸れないので髪型が崩れないのも個人的にはポイント高いです。

またこのように90度曲げた状態で首元にネックバンド型スピーカーとしてかけて利用する事もできます。その際上下逆にする必要があるので音が左右逆になってしまい曲によっては違和感を感じてしまうかもしれないですが、ラジオの流し聴きぐらいならばかなり快適で、私はこの利用方法が1番多いです。この場合でもかなり音量は絞っておくことができるので、通常のネックバンド型のスピーカーより周りへの騒音は少ないです。

通話音声・音楽再生音質の評価

裏返しに置いている写真です。表向きに置いた場合の上部にはスピーカーのみが搭載されていますが、下方向にはスピーカーとマイクが搭載されます。内側にマイク部が来るので髪の毛が当たったり、正面から吹いてくる風切り音などの影響も受けにくいようです。徒歩で通話をしている際など環境音が邪魔にならないのでこのマイク位置も有利かと思います。

通話品質はおおむね良好との事です。ノイズがひどい環境の場合は、ある程度イヤホン側でノイズキャンセリングを行うようで、ノイズを消すのと同時に私の声も少し遠く小さくなるとのことですので、屋外の騒がしい場所での通話にはあまり向きませんが、騒音が一定である屋内の通話ならば快適に行えます。空気清浄機やエアコンなどの環境音は完璧に消し、クリアな通話が可能です。

ANC搭載などの明記はありませんが、ある程度の騒音カットはされており高品質の部類の通話性能かと思います。こちら側に聞こえる音声もクリアで鮮明ですので、テレワーク用の会議通話などにも充分使えると思います。

音楽再生時の音質はクリアで良い音です。有効周波数は20Hz-20000Hzで低音に関しては出てはいますが、オープンイヤー型というかスピーカー型というか、Mu6 Ringの形状故に耳に届きません。低音が聴きたい場合は、いかにして耳の穴に近づけるかが肝になります。

音楽再生中に耳を手で覆うと低音は出ているのですが、低音はどうしても周りに分散してしまうので、音量を上げたとしても耳にガツンと空気振動を感じるのは難しいです。低音の面では骨伝導の方が強いですが、原音への忠実度は空気振動のMu6 Ringの方が上だと思います。また骨伝導のような低音の振動が無いので、振動がこそばゆく感じる方にもMu6 Ringは向いていると思います。

J-popなど低音が欲しい曲の視聴では少し寂しく感じますが、楽器、特にピアノ音やオルゴール音などのヒーリングミュージックなどはとてもよく耳に届くので良い音で聴けます。曲を選びますが、普通に良い音です。

耳を塞がないイヤホンを探している人には、イヤホンとしてもネックバンドスピーカーとしても利用できるMu6 Ringのメリットは大きいと思います。ネックスピーカーを探している人には、よりパーソナルな範囲が確保できるMu6 Ringはカナリおすすめです！