パッケージ内容

Lenovo XiaoXin Pad Pro本体、SIMイジェクターピン、TYPE-C to 3.5mmアダプター、TYPE-C充電コード、USB充電器、説明書。説明書は日本語に対応していませんが、USB充電器は日本仕様です。

こちらが充電器ですが、100V-240Vまで対応なので海外でも形状が合えばそのまま使えます。また、最大20Wの急速充電に対応しており8600mAhの大容量のバッテリーを充電する速度はそこそこ早いです。

JBLチューニングの4基のスピーカー搭載でドルビーアトモスにも対応

左には電源ボタンとMicroSDトレイとスピーカーが配置されています。電源ボタンは指紋センサーも兼ねており、電源を入れる為に押したら良い感度でロック解除されます。

また右側にもスピーカーは搭載されており、左右の上下に2つずつつ、合計4つのスピーカーを搭載しています。これだけでもすごいのにスピーカーはJBLチューニングでドルビーアトモスにも対応しています。この価格帯でこのスピーカー仕様は頑張っている方かと思います。

ドルビーアトモスは、有線/無線どちらにも対応しており、イコライザー効果を色付けする事ができます。実際にドルビーアトモス有り無しで音を聴き比べた場合、音がよりクリアで鮮明に感じます。特に映画モードは音声がよりクリアで聴きやすい印象です。

しかしLenovo XiaoXin Pad Proは3.5mmイヤホンジャックを搭載しておらず、付属のTYPE-C to 3.5mmオーディオ変換アダプターを利用して有線イヤホンをつなぐ必要があります。イヤホン利用時に充電ポートを塞いでしまうのが少し残念。

またBluetooth接続はV5.0対応で安定した通信が行え、更にコーデックはLDACにも対応していますのでロスレスで良い音を聴くことができます。ここでもドルビーアトモスが利用できるので、音楽再生機器としても抜群の性能です。

ドッキングキーボード・スタイラスペン対応

上部には音量ボタンが搭載。しっかり押せます。

下部には、キーボードドッキング用のコネクタがついています。専用キーボードはドッキング式なので、Bluetooth接続する必要がなく遅延なしのタイプを利用でき、また別途充電する必要もありません。

専用のキーボードを別途購入すれば、このようにノートパソコンのように利用する事ができます。またディスプレイは4096段階の筆圧に対応しており、スタイラスペンを購入すればお絵描きタブとしての利用も可能です。

薄型軽量、艶消しボディーが美しい

背面のデザインはツートーンで、指紋の目立たない艶消し加工です。Lenovoマークも控えめで、シンプルで高級感があるデザインです。

横から見てもとても薄いです。あまりに薄いのでリアカメラの突起が少し目立ちますが、カメラレンズが直接デスクに触れてしまわないように、カメラ周りに工夫がされていますので裸で使ってデスクに置く場合もレンズを気にする必要はありません。

重量は487g。片手持ちするには少しつらいですが、11.5インチに大容量なバッテリーを搭載していてこの重量というのは、デザインにLenovo社の拘りを感じます。

美顔効果抜群の充実したカメラ機能

フロントカメラのスペックは8.1MP + 2.1MP　f/2.0というデュアルレンズカメラを搭載しています。これにより、Skypeなどでは背景をぼかした通話をすることができます。最新スマホと比較するとぼかしに少し粗さを感じますが、背景の部屋が散らかっている時などは便利に使えます。

リアカメラは13MP。絞り値はf/2.2で屋内でも明るく撮影できます。また16：10の広角にも対応しており、屋外で景色などを撮影する場合にも柔軟に対応する事ができます。

カメラはタブレットにしては機能が多く、シャッターボタンを消すこともできます。またオートフォーカスにも対応しており、自撮りをする場合は顔にフォーカスして自動で背面をぼかして撮影してくれます。

動画機能は前後ともに1080p解像度に対応。そして、更に前後ともに美肌加工を搭載しており、明るく白飛ばしするような加工ではありましたが、調整次第で良い感じの美顔効果を得る事ができます。

2枚目のスクリーンショットはリアカメラに搭載している機能で、小さい説明書や名刺などを撮影する場合にかなり便利に利用できます。

このようにテキストを認識してフォーカスしてくれて、テキスト部分のみを拡大した精細な写真が撮影できます。この画角で撮影した写真が下の写真です。

このように文字の部分のみを拡大して、不必要な背景をカットしてくれるので、テキストの内容の詳細を撮影して送るなどのビジネス利用でも便利に使えます。

スマートナビゲーション機能がすごい

また横からスライドで出せるスマートナビゲーション機能というのを搭載しており、様々な機能に直接アクセスする事ができます。またここにあるグローバルビューティーモードをONにする事でDuoなど初期インストール済みのアプリでは美顔効果をつけたビデオ通話が可能です。グローバルビューティーモードは全てのアプリに対応という訳ではなく、Skypeやディスコードなどでは発動していませんが、Duo利用者には嬉しい機能ですね。

MicroSD対応でストレージ不足の心配無用

残念ながら4G LTEには非対応ですが、MicroSDに対応しています。MicroSDを入れる事で、128GBのストレージ容量を更に拡張する事ができるので、好きな歌や映画など沢山のデータを持ち運ぶ事ができます。

OSは癖が無く使いやすい

Google Play初期インストール済みで、またマルチラングエッジで日本語にも対応しており、電源を入れてすぐに日本語を選択する事で日本語化された状態で起動します。初期状態ではAndroid 10ですが、システムアップデートでAndroid 11になります。ダークモードや画面分割にも対応しているのでマルチタスクも楽々こなせます。

スクショは起動当初のAndroid 10の時のもので、Android 11にアップデート後のシステム容量は約23GB使用します。それでも残り100GB以上を自分の好きに利用できるので、十分なストレージと言えます。またプリインストールアプリは少なく、2枚目の写真の一覧のみです。これならそのまま利用できますね。

ただし1つだけ注意点があって、Netflixが初期状態ではバージョンエラーで起動しません。またシステムに統合されており削除して入れなおす事もできませんが、対策としては以下の通りで起動させることができます。

1. 設定 >> アプリと通知 >> 〇個のアプリを全て表示 >> Netflix >> 強制停止 >> 無効にする
2. Netflix タブレット APKで検索して出てくるここからXAPKファイルをダウンロード
3. Google PlayでXAPK Installerアプリをダウンロード
4. XAPK Installerアプリを開き、先ほどダウンロードした『8.9.1 build 14 40080 for Android』を選択してインストール。

その後Netflixアプリをタップすると通常起動できます。Netflixのみ初期状態で利用できないエラーは発生しましたが、他のアプリは大丈夫でした。初回起動後数回に渡りOSのアップデートがOTAで降りてきたしOSもAndroid 10からAndroid 11へのアップデートがありましたので、ショップのカスタムROMという訳ではないのかなとは思いますが、気になる人はROM焼きもありかと思います。

搭載のSnapdragon 730GのAntutuベンチマークスコアは343983点

AnTuTu Ver.9 でテストしたスコアで、総合343,983点、CPU性能105,284点、GPU性能89,297点でした。ミドルレンジ上位クラスのCPUですので、この結果は予想通りですね。ゲーム性能は、軽いゲームならば楽しめるのですが、重たいゲームの場合は少し引っ掛かりを感じると思います。設定をいじればなんとかなるかもしれませんが、ゲーム向きではありません。