分厚い本も短時間でデジタル化できる『CZUR ET24 Pro』高画質スキャナーレビュー
本を裁断せずに電子化できる 非破壊型ブックスキャナー『CZUR ET24 Pro』の実機レビューです。
CZUR ET24 Proは、スキャン技術の核となるAI画像認識、CMOSセンサー、2,400万画素のハイスピードカメラという、CZUR史上最高のスペックを搭載した最新のブックスキャナーです。
※CZUR ET24 Proが、いよいよAmazonで販売開始になりました!
CZUR ET24 Proの特長
CZUR ET24 Proは、ソフトがシンプルで直感的に操作可能で、誰でも簡単に使いこなせるのに、PROとつくだけあってかなり高性能です。初めてスキャンした時には、その高速さと、高画質さに驚きました!
■CZUR ET24 Proのハイライト
本や雑誌を裁断せずにデジタル化
300ページの本をわずか『10分』でスキャン
ネガフィルムが無い古い写真を高画質でデジタル化
分厚い専門書や百科事典、A3サイズのポスターまで幅広いサイズに対応
斜めに置いたり、湾曲している分厚い本なども、自動調整でフラットに
適当に並べた複数の領収書なども一括でスキャン
スキャンしたデータはテキストデータ化が可能で、WordやExcelやPDFなどのファイルに出力可能
■このような方にオススメ
大学教授、医療従事者、弁護士、税理士、経営者、読書家、領収書などのデジタル管理が必要な人、古い写真をデジタル化したい人、ガジェット好き
ET24 Proは、2022年1月に改正された「電子帳簿保存法」の要件基準(200DPI以上)を満たす高解像度320DPIなので、経営者にとってはとんでもなく便利なスキャナーになるかと思います!
■CZURについて
スキャン技術の専門家として、AIを搭載したスマートスキャナーを開発・販売。累計出荷数は30万台を突破し、さらに日本現地のアフターサービスも評価され、日本の大手家電量販店(計60店舗)で販売されている大人気ブランドです。
CZUR ET24 Pro スキャナーの外観・デザイン
パッケージ内容
大きな段ボールの中にこの3つの箱が入っています。左と真ん中の箱はオプション品で、オプション無しの人は右の箱のみです。
取り出すとこのような感じです。左はオプションの専用スタジオボックスで、下の丸い筒状の2つは分厚い本をスキャンする時に便利な専用アシストカバーです。
まずは標準のCZUR ET24 Proのボックスの説明から。箱を開けるとこのように各パーツが緩衝材にきっちり収まっています。
内容物を全て取り出したところです。内容物は以下の通り。
- スキャナー本体
- USBケーブル
- インストールCDとスタートガイド
- ハンドボタン
- 指サック
- フットペダル
- 電源アダプター
- 変換プラグ
- サイドライト
- 作業マット(写真には写っていませんが下記で説明)
公式が分かりやすく説明していたので、画像をお借りしてます。詳細を見たい場合はクリックで拡大可能です。
こちらはオプションのアシストカバーです。分厚い本をスキャンしたい人は是非買った方が良いアイテムです。本の背表紙を隠してくれるだけでなく、本がぴったり安定してくれるので、上手に撮影する事ができます。
こちらもオプションのスタジオボックスです。頭上のLEDライトの反射や太陽の光の反射などを防いでくれて、付属のライトによる一定の明るさで安定して撮影する事ができます。シビアな精度が求められるビジネス資料や、反射の強い物の撮影時には、できればあった方が便利だなという撮影補助ボックスです。
ボックスの組み立ては、まず写真のように2本の鉄パイプを組み合わせていきます。
その後、三又になっているプラスチックパーツで四角に形成していきます。
出来上がった骨組み。1辺60cmとかなり大きいです。
その後オックスフォード生地の頑丈なカバーをこの鉄フレームに被せていきます。この組み立て作業は、初回は10分くらいはかかります。慣れると5分くらいで完成させられるかもしれませんが、コツをつかむまではカバーをかぶせるのが難しいですね。
サイドライトは、CZUR ET24 Proの背面にマグネットで吸着される仕様で、4基のLEDを搭載します。斜め45度から照らす仕様で、光沢紙が放つ光を大幅に低減してくれる優れものです。
上部のLEDが写り込んでしまう場合、上部を消灯し、サイドライトで光源を取る事で反射による文字つぶれが改善していました!
左がハンドボタンで、右がフットペダル。両手で本をめくっている際、フットペダルはかなり便利。
電源アダプターと変換プラグ。日本用は私の手にのっている物で、これを電源アダプターに挿し込んで利用します。
こちらは指サック。LとRの刻印があり、これを使ってページの隅を抑える事で、スキャンしたデータに手の写り込みを消す事ができる優れものです。
デザイン・仕様
CZUR ET24 Pro本体。蛍光灯としても使えるそうですが、なるほどという形ですよね。スキャン目的だけでなく、書類書きなどを行う際に使う補助ライトとして、デスクに置いておくのもいいかもしれません。
こちらが上部のLEDライト10基と、中央部のセンサーです。CMOSセンサーを搭載しており、超高解像度2,400万画素での撮影が可能です。
土台についている物理ボタン。ライトの調節やスキャン撮影が可能です。
背面にあるポート。左から、MDHI(モニターへの出力専用)、リセット、フットペダル/ハンドボタン接続ポート、PC接続用USBポート、DC電源ポート、スイッチとなります。
こちらはUSBケーブルで、写真左側の端子になるUSB TYPE-AがPCに接続する方、TYPE-Bの方がスキャナーに接続する方になります。ケーブルの長さは、148cmあります。
サイドライトは中央にマグネットが搭載されており、背面の支柱に搭載されているマウント部にマグネットで引っ付く仕様です。
サイドライトをマウントして背面から見た様子です。デスクライト風から、一気に本格的スキャナーの風格になりましたね。
2.4インチのLCDプレビューモニター。小さいけれど、はみ出しがないかの確認等は可能です。
実際のスキャン中の映像です。これにより、いちいちパソコンに視線を移さず、こちらでさっと確認しながらスキャンを高速連打で行う事ができます。
底部には滑り止めのゴム脚が四隅に配置されています。また、シール部には、ソフト利用時に入力を促されるシリアルナンバーが記載されています。
フットペダル。写真はスリッパのみですがw、足元にフットペダルがあることで、両手で本をめくりながら欲しいページを指定して、しっかり固定させたうえで脚で操作可能という優れものです。
ハンドボタンとフットペダルの使用イメージですが、マウスでいちいち画面をクリックせずとも物理ボタンで簡単にスキャン開始が可能なのが効率化を高めてくれます。
こちらはオプションのアシストカバーですが、厚みのある本の背表紙を挟んで、スキャンしたいページのみを上に出すという使い方をします。マジックテープで引っ付く仕様です。
このように、スキャンしたいページだけを隙間から出すように装着します。
そうすると開いた際、左右のバランスが偏っても背表紙の重みで閉じてしまう事もなくなり、安定してスキャンを行う事ができます。
これだけではイメージが沸かない場合は、こちらのYOUTUBE動画にて、英語ですが映像でご確認頂けます。
CZUR ET24 Proのスキャン能力を試してみた
ソフトのインストール
CZUR ET24 Proは、スキャンするには専用ソフトをPCにダウンロードする必要があります。
付属のディスクからもダウンロード可能ですが、アップデートが入るので、公式からインターネットでダウンロードした方が、手間が省けます。
ダウンロード先:https://www.czur.com/support/et24_25pro
導入方法:CZUR公式
導入方法は、『CZUR ET16 Plus / ET18 Pro 取扱説明書』と記載がありますが、CZUR ET24 Proも基本操作は一緒で、日本語で詳しく紹介されているので、こちらを一読してから設定に進むとスマートに設定できます。
オススメの設定方法なども詳しく記載されているので、ここでは割愛させて頂きます。画像ファイルのサイズが、当初は『中』になっているので、より高画質でスキャン画像を出力したい場合は、『ベスト』へ変更しましょう。
複数枚の領収書を一括で、しかも適当においても確実にスキャン
領収書などを複数枚、適当に並べてスキャンしました。
実際にスキャンされた映像がこちら。今まで領収書の電子管理をする際に、スマホでちまちま撮影していたのですが、これからはスキャナーで1秒で完了する上に、パソコンにファイル指定で保存できるので、手間が二個も三個も省けます。
CZUR ET24 Proは傾き補正機能が搭載されているので、まっすぐぴっちり合わせなくてもOKなので、スピーディーにスキャンが可能です。
手めくりで1秒で1枚完成する高速スキャンが秀逸
CZUR ET24 Proは、手めくりで新しいページが認識されたら、1秒でスキャンが完了する素晴らしい機能を搭載。分厚い本を1冊まるごとスキャンするのは気が遠くなる作業に思えますが、CZUR ET24 Proならばページをめくるだけでスキャンがどんどん進んであっという間に完了します。
日本語の文字認識は、精度90%以上で、私がスキャンしたものは100%の精度でスキャンされていました。よほど難しい漢字とかでなければ、スキャンミスなどは起こらないと思います。
また湾曲している本のページも真っ直ぐ整えてくれる機能を搭載しているので、活字が歪む事もありません。
実際にスキャンした文字はこんな感じです。まるでコピー機の様な仕上がりですね。
またファイル名を指定する事ができ、連続でスキャンする際、何のテキストをスキャンしたのかも、保存されるファイル名で判断できるのも便利。
A3サイズを片側ずつ読み込みA2サイズまで対応
こちらはA4サイズですが、片側ずつ読み込んでA3サイズにしてみました。
もともとの素材の折り目がつきすぎているのもあってどちらもいびつになっていますが、片側ずつスキャンした画像を結合する機能も、なかなかの精度だと思います。
カラーの発色もとてもきれいですね!さすが24bitカラーです。
古い写真のデジタル化が自宅で簡単にできる!
元のフィルムデータがない古い写真の焼き増しは大変だと思うのですが、更にデジタル化となれば無理な話かと思っていました。それが、CZUR ET24 Proならばいとも簡単に出来てしまいます!
昭和を感じる古い写真ですが、このような写真を結婚式などで使う場合にデジタル化するのも、CZUR ET24 Proならば超簡単。置いてスキャンボタンを押すだけなんです。さすが2,400万画素・320dpiの高画質・高解像度です。2度と撮影できない大切な写真をデジタル化できるってすごいです!
ちなみにこちらは、私のRX1R2で撮影した写真です。CZUR ET24 Proは自動歪み補正があるので真っ直ぐにデータ化されていますが、カメラで直撮影した場合は写真の反りが出てしまっています。
映像の鮮明さは甲乙つけがたいですが、サイドライトで光沢面の反射を防ぐCZUR ET24 Proは変な反射もなく、歪み補正も効いててまっすぐで見やすいです。
また撮影した写真は、CZURのソフトで編集する事もできます。昭和感が増しましたねw
逆にコントラストやシャープネスなどの調節も可能です。
厚みがあるものも歪み補正で真っすぐ撮影可能
この厚みがある飴の袋をスキャンしてみました。
補正が追い付かないほど歪んでいるので、まっすぐにはなりませんでしたが、しっかりスキャン出来ているかと思います。
指が消える指サックが秀逸
指サックをこのように持ってスキャンすると、指はAIが判断してスキャンした映像から消してくれます。
ただ、精度は100%ではなく、5回に1回ぐらいは失敗してしまいます。手の角度や指サックで抑える場所などを極めると、失敗率は下がるので、そんなにストレスはありませんでした。
成功した場合は、こんな風にスキャンした映像の中から手が削除されています。戻る力が強い本や小さな説明書などをスキャンする場合に、とても便利に使えます。
HDMIケーブルで外部モニターに手元の映像を出力可能
こちらは、HDMIケーブルをサブモニターにつないで出力しています。会議などする際に、プロジェクターを使わずにテレビモニターへ手元の資料をスキャンしながらそのまま出力する事も可能です。
更に、パソコンを利用している場合は、資料写しだけでなく、手元の録音・録画も行えます。直感的な操作性でWEB会議やマニュアル作成がはかどり、後から会議内容を見直すのにも便利に使えます!
スキャンしたデータはwordやPDFやExcelへ変換可能
CZUR ET24 Proは、OCR(光学的文字認識)機能を搭載します。紙のパワポ(PowerPoint)やカタログ資料、活字の本も、自動で文字を認識し、WordやExcel、検索可能なPDFに出力可能です。
下の写真は、上のスキャンデータをPDFに変換し、それをPC上でスクショしたものです。クリックすると元のPDFを別窓で開く事ができます。
OCR機能の対応言語は、日本語を含む187言語に対応し、一般的に難しいとされる日本語の認識精度は90%越えとされています。手直しが必要となる文字数が少なくて済むうえ、膨大な文字の手入力の手間を大幅削減可能です!
CZUR ET24 Proレビューまとめ
家庭用のスキャナーは今まで、プリンターのおまけ程度のイメージで、分厚い本などは無理だと諦めていた方も多いと思います。また、斜めになったりの失敗もあったかと思いますが、CZUR ET24 Proはその辺の問題を全部クリアにしてくれる高性能スキャナーでした。
コピー機を買おうかなと思っている人、領収書をデジタル管理したい人、会議資料のスキャンをして文字起こしをしたい人など、需要はかなりあるのではないでしょうか?
また、24bitカラー・2,400万画素・320dpiの高画質・高解像度なので、古い写真をデジタルアルバムに入れて表示したりなども可能です。とてつもなく便利で感動する1台で、特に中小企業の経営者や経理担当者におすすめです!
CZUR ET24 Proのスペック・仕様
製品名 | ET24 Pro |
---|---|
重量 | 約1.5kg |
本体寸法 | 長さ375mm × 幅220mm × 高さ390mm |
スキャン速度 | 1枚/1秒、または見開き2ページ |
スキャン 対応サイズ |
A3サイズ:厚さ35mm A4サイズ:厚さ50mm |
最大原稿サイズ:A3(420×297mm) ※両面結合の場合、最大A2まで対応 |
|
センサー | SONY製 CMOSセンサー |
画素数 | 2,400万画素 |
解像度 | 5,696 × 4,272 ピクセル |
カラー | 24bit |
DPI | 320dpi |
OCR対応言語 | 日本語含む187言語 |
対応フォーマット | .docx/.xlsx/.pdf/.txt/.tiff/.jpeg |
LCD液晶画面 | 2.4インチ、4:3(320×240) |
インターフェイス | PC接続:USB TYPE-B モニター出力:HDMI(出力専用) |
フォーカスモード | 固定焦点 |
搭載ライト | トップライト:LED10基(2段階調節) サイドライト:LED4基(調節不可・着脱式) |
対応OS | ・Windows 10/11(32bit/64bit) ・macOS 10.13以降(High Sierra) ・Linux |
オプション | アシストカバー 対応サイズ:A4サイズ以下 素材:ポリ塩化ビニル サイズ/重量:23.4×40×0.18cm(2枚)/0.2kg |
対応機種:すべてのCZURスキャナー 素材:オックスフォード生地+銀メッキ、鉄フレーム 本体寸法:収納時 36×35×9.5cm、展開時 60×60×60cm 重量:2.5kg |
CZUR ET24 Proの購入先と価格
CZUR ET24 Proが、いよいよAmazonで販売開始になりました!
—- 以下は2023年8月3日に記載した古い情報です —
CZUR ET24 Proは本日よりMakuakeにてクラウドファウンディングをスタートしています。
午後18:30現在、35%割引で購入できる台数は残り4台となっています。
Makuake URL:https://www.makuake.com/project/czur_et24_pro/
販売期間:2023年8月3日11時~10月4日18時迄
価格は以下の通り、早い物勝ちで格安で購入可能です!
【CZUR ET24 Pro本体のみ】
定価:94,500円
35%割引:61,430円(残り4台)
31%割引:65,210円(残り100台)
29%割引:67,100円(残り150台)
24%割引:71,820円(残り不明)
35%割引2台:122,850円(残り20台)
31%割引2台:130,410円(残り30台)
28%割引2台:136,080円(残り不明)
【オプション】
アシストカバー:35%割引 3,900円
スタジオボックス:35%割引 8,450円
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