EarFun社の最新TWSイヤホン『EarFun Air Pro 3』の実機レビューです。

最新のBluetooth5.3対応で安定した接続と、11mm径ウールダイナミックドライバー＆aptX Adaptive（ハイレゾ相当の24bit/96kHz）による超高音質が魅力です。また、ANCはEarFunの独自技術「QuietSmart 2.0」で最大43dBのノイズ低減に加えて外音取込モードも搭載しており、左右6基の高性能マイクとcVc8.0通話ノイズリダクション技術でクリアなハンズフリー通話も可能です。

従来モデルから更に進化した低遅延モードは55msと他機種も圧倒する超低遅延を実現している点もポイント高いです。次世代Bluetoothオーディオ規格LE Audioにも、今後のアップデートにて対応予定というEarFun渾身のTWSです！

EarFun Air Pro 3の特長

Air Proシリーズは、EarFun社のイヤホンでもハイエンドクラスの位置づけで、最新技術をフル搭載しており、音楽再生・通話ともに超高品質で、以下の特長を持ちます。

EarFunは次世代のワイヤレスオーディオ機器を作る目的で2018年に設立され、初代「Air」発売から世界100カ国、累計300万台以上の販売実績と、拘りのある製品作りで数々の賞を受賞してきました。

今回のEarFun Air Pro 3も前作EarFun Air Sに引き続き、VGP金賞に輝いた、音質に拘りのあるオーディオファンからも高く評価された多機能で高音質なモデルに仕上がっています。

EarFun Air Pro 3のスペック

Bluetoothバージョン：V5.3 (QCC3071チップ搭載)
Bluetooth周波数：2.402GHz – 2.480GHz
対応Bluetoothプロファイル：A2DP, AVRCP, HFP, HSP
Bluetooth送信出力：＜7dBm
対応コーデック：AptX Adaptive, SBC, AAC, LC3（今後のアップデートで対応予定）
低遅延モード：55ms
ダイナミックドライバー：11mm
最大ノイズカット：最大43dB
送信距離：≧15m（障害物なし）
片耳での使用：可能
防水防塵：IPX5
再生時間（ノーマルモード）：約9時間（充電ケース併用で約45時間）
再生時間（ANCモード）：約7時間（充電ケース併用で37時間）
サイズ（イヤホン）：35mm × 22mm × 26.5mm
サイズ（充電ケース）：横幅60mm × 奥行き50mm × 高さ31mm
重量：片耳約5.2g（イヤホン）、約52g（イヤホン本体+充電ケース）
バッテリー容量：54mAh × 2（イヤホン）、520mAh（充電ケース）
充電ポート：USB Type-C
充電時間：約1時間（イヤホン）、2時間（充電ケース）、3.5時間（ワイヤレス充電）

EarFun Air Pro 3 Bluetooth 5.3 IPX5 防水防塵 アクティブノイズキャンセリング搭載 完全ワイヤレスイヤホン ネコポス不可

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EarFun Air Pro 3の実機レビュー

パッケージ内容

外箱デザイン前面は、前回レビューしたEarFun Air Sと比較すると、VGP2023金賞受賞、「HYBRID NOISE CANCELLING」のホログラム箔押し、イヤホン部分の波形デザインが増えました。

ノイキャン時の感覚がイメージ化され、分かりやすくより凝ったデザインに進化しパッケージからも重厚感が感じられます。

背面は、パッケージ内容、主な仕様、技適マーク等が記載されており、シリアルナンバーやバーコードのシールが貼り付けてあります。

技適マークがあることで、日本国内でも安心して使えます。大事な人へのプレゼントにも最適ですね。

右側面には、専用アプリ「EarFun Audio」の案内と、公式HPアドレス、問い合わせメールアドレスの記載があります。

左側面には、EarFun Air Pro 3の主な特長がアイコンとともに記載されています。

パッケージには以下の5点が含まれます。

EarFun Air Pro 3イヤホン本体
充電ケース
USB Type-C充電ケーブル
イヤーピース×4サイズ（Mサイズは本体に装着済み）
日本語対応のユーザーマニュアル類

黄色い紙ケースにユーザーマニュアル、専用アプリのダウンロードガイド、クリーニング棒、クリーニングガイドが入っています。

端子部やフィルターの汚れの清掃方法が図解付きで分かりやすく説明されており、このあたりのきめ細やかな気の利くセット内容はさすがEarFunさんですね。

ユーザーマニュアルは日本語に対応しており、ペアリング方法、操作方法、スペックなど、図解付きで詳しい説明があります。

以下公式サイトからPDFでのダウンロードも可能です。
https://www.myearfun.com/jp/product-guideURLをコピー

充電ケースとイヤホン本体端子部には傷防止の保護フィルムが付いています。

黄色の箱にはイヤーピース（XS,S,L）とUSB Type-C充電ケーブルが入っています。
開封時はイヤホン本体にMサイズのイヤーピースが装着済みです。

デザイン

充電ケース上面には、EarFunのロゴが施されています。

底面には、モデル名、入出力詳細、バッテリー容量などの情報や認証マーク類が並んでいます。
パッケージ以外で技適マークが分かりやすい場所にきちんと明記されているのは安心感がありますね。
後面にはUSB Type-C端子があります。

前面にはインジケーターがあり、開閉することでバッテリー残量の確認が可能です。

【バッテリー残量表示一覧】
白色LED×3：60%～100%
白色LED×2：20%～60%
白色LED×1：5%～20%
白色LED×1点滅：<5%

充電ケースのサイズは、横幅60mm × 奥行き50mm × 高さ31mmです。
前回レビューさせて頂いたEarFun Air Sが横幅65mm x 奥行き56mm x 高さ31mmで、それでもかなりコンパクトな印象でしたが、更に小型化されている事に驚きです。

その上、バッテリー容量もEarFun Air Sが500ｍAh、EarFun Air Pro 3が540mAhと増加している点も見逃せません。
充電ケース併用時の再生可能時間が大幅に向上しています。

充電ケース中央にはリセットボタンがあります。
2つのイヤホン間、機器との接続に失敗する場合は8秒間長押しでリセット可能です。

また、地味な点ですが、上蓋にクッションシートが貼り付けてあり、これでイヤホン本体への傷防止、位置ずれ防止を担っているようです。
ここまで繊細で気遣いのあるものづくりは流石としか言いようがありません。

イヤホン本体は、光沢のある黒とグレーと青みががったシアン系の色の中間のようなツートーンカラーでかっこいいです。
光の当たり方でも少し色が変化するのが素敵で、タッチ操作部分は、丸い加飾、ロゴがシルバーで高級感があります。

ステム部は丸く、銀色のパーツです。穴あきが大きめのパーツで、迫力ある音をそのまま届けてくれそうです。充電端子部の接点は2点で、LRの刻印もあります。

イヤホン上部にLEDインジケーターがあります。再生中は光りません。
LEDインジケーターのステータスは以下です。

電源オン：青色インジケーターが1秒点滅
電源オフ：赤色インジケーターが1秒点滅
ペアリングモード：インジケーターが青く点滅
接続成功時：インジケーターが消灯
工場出荷時（リセット時）：インジケーターが紫色に点滅

音質について

Youtubeで位相、音像定位の確認を行った結果、問題なく立体感のある音場の再現が出来ていました。
20Hz～20kHzのスウィープ信号テストでは、低音域、中音域、高音域すべてにおいてバランス良く出力されており、特に高音域は他機種では感じられない可聴域、19kHz付近まで鳴っているのを感じられました。
片耳での使用にも対応しており、左右それぞれ片側の独立した音で再生されます。

デフォルト状態での音楽視聴では、迫力のある圧を感じる程の低音域、豊かで伸びのある中高音域で、ANCオンにするとクラシックなどはまるでコンサートホールで聴いているかのような音場が再現されます。
ポップ、ロック、R&Bなどでも全ての音が明瞭で、目立たない音もしっかり出力され、音源の新たな魅力を体感出来るほどでした。

ハイレゾ相当(24bit/96kHz)の高音質コーデックaptX Adaptiveに対応

EarFun Air Pro 3は、Bluetooth5.3で、Qualcommの最先端チップ「QCC3071」を搭載しており、最高24bit/96kHzのハイレゾ相当の高音質コーデックaptX Adaptiveに対応しています。
QualcommのSoC、Snapdragon865以降を積んだ製品であれば、aptX Adaptiveが利用可能です。

また、目玉機能とも言えますが、高品質かつ低消費電力化された次世代型コーデックLE Audio(LC3)にもアップデートにて対応予定です。最新機能をいち早く楽しめるのは凄いですね！

iOSの最高音質コーデックのAACにももちろん対応していますので、iPhoneやiPadでも最高の音質を楽しめます。更に、専用アプリでのEQカスタマイズも可能で、音楽に合わせて好みの音を自分でチューニングできる楽しみもあります。

aptX Adaptiveは、環境に応じて転送時のビットレートを自動可変しつつ伝送する仕組みで、280kbps～420kbpsの可変ビットレートで転送処理の安定化を図ることで途切れが解消され、ストレスなくハイレゾ相当の音質を楽しめます。

実際に、バッテリー切れまで継続使用しても音の途切れは一切起こらず、通信安定性は間違いないかと思われます。

11mm径ウールダイナミックドライバー

EarFun Air Pro3は、ハイエンド機らしく巨大な11mm径ウールダイナミックドライバーを搭載しており、迫力のある低音と滑らかで豊かな中高音を再現します。

ハイレゾ音源の繊細さを損なう事なく、原音に近い忠実な音をワイヤレスで楽しめます。

ANC・ENC機能

QuietSmart2.0™により、外部のノイズを逆位相の波型で打ち消し-43dBのノイズを低減。
-43dBのANCだけあって周囲の環境音がほとんど遮断され、感覚としては座ってPC作業を行う場合、タイピング音がかろうじて聞こえる程度です。

また、外音取込モードはとても優秀で、1m離れた場所のPCファンの音も感じるくらい周囲の音が増幅されつつも、再生する音源自体のクオリティは下がる事なく、自然で聴きやすいままでした。

cVc8.0通話ノイズリダクション技術により、風切り音や環境ノイズを最大90%低減。
通話を試してみると、環境音がある状況での音声通話はしっかり声だけを拾ってくれているようでした。
よほど大きい環境音でなければ拾うことは少なく、接続も安定していました。

フィードバックマイク、フィードフォワードマイク、通話マイク、左右計6基のマイクを搭載し、高いノイズ抑制効果を実現しています。
人の多い場所や騒音の激しい場所、環境音が入るような場面でも、快適な通話や音楽鑑賞を楽しめます。

マルチポイント接続対応

Bluetooth5.3に対応し、マルチポイント接続の安定性が向上。デバイス間の同時接続、スムーズな切り替えが可能となりました。

一度接続すれば、2台目のデバイスに切り替えたい時は、1台目のデバイスの音楽を一時停止するだけで、ペアリングの煩わしさなく2台目のデバイスを使用することができます。
スマートフォンで音楽再生、PCで通話など、使い分けたい場合にとても便利な機能ですね。

最大45時間の音楽再生

イヤホン単体で最大9時間、充電ケースと併用で最大45時間の再生が可能です。
前回レビューしたEarFun Air Sは、イヤホン単体で最大6時間、充電ケースとの併用で最大30時間ですので大幅増加となっています。

■EarFun Air Pro 3
サイズ：横幅60mm x 奥行き50mm x 高さ31mm
重量：52g
バッテリー容量：540mAh

■EarFun Air S
サイズ：横幅65mm x 奥行き56mm x 高さ31mm
重量：52g
バッテリー容量：500mAh

充電ケースの重量は52gと据え置きながらも、小型化とバッテリー容量向上を同時に実現。旅行や出張先での使用にも最適で、連続使用時間の大幅増加で充電切れの心配が無くなりました。

充電ケースは置くだけで充電可能なワイヤレス充電に対応しており、イヤホンは急速充電に対応で、わずか10分間の充電で2時間の使用が可能です。

専用アプリ「EarFun Audio」

専用アプリ「EarFun Audio」では、イヤホン・充電ケースのバッテリー残量確認、EQ調整、ANCモード切り替え、ゲームモード切り替え、タッチコントロールのカスタマイズ、ファームウェアアップデート、デバイス名のカスタマイズ、マニュアルの確認、初期化などが可能です。

アプリ起動画面では、ANCモードの切り替え、ゲームモードのON/OFFをワンタップで行えます。EQ調整、製品のユーザーマニュアル確認もここから可能です。

EQカスタマイズは10個まで登録可能で、楽曲の分野に合わせた設定や視聴環境に合わせた繊細な音作りを簡単に設定できます。

設定画面からコントロール（キー）のカスタマイズを行えます。
タッチ操作は、1回押し、2回押し、3回押し、長押しがあります。

ゲームモードのみ3回押しか長押しにしか割り振れませんが、それ以外の全ての動作をイヤホン左右お好みのタッチ操作に割り振れます。また、個別に無効化も可能です。
ここまで自由度の高いカスタマイズが可能なのはEarFunのみではないでしょうか。

低遅延モード（ゲームモード）

EarFun Air Pro 3は、EarFun史上最も遅延が少ないモデルとなっており、55ms（0.05秒）の超低遅を実現しています。
映像と音声のズレは全く感じない程にスムーズで、音での判断が重要となるモバイルゲームでも快適がプレイが期待出来そうです。
初期設定ではL側を長押しですが、コントロールのカスタマイズで3回押しに変更出来ます。またアプリ内でのON/OFFも可能です。

Superpowered Latency Testで通常時、低遅延モード（ゲームモード）時の遅延を計測しました。（OnePlus7Tでの計測）
実際の内部的な遅延とは異なりますが、ご参考までに。

レビュー総評

イヤホン本体はデザイン性が良いだけでなく、タッチ操作部に窪みがある事で触覚的に操作しやすく感じました。

音質においては、Bluetooth5.3、aptX Adaptive対応でハイレゾ音源を高音質で楽しめ、通信安定性も高く音質にブレがありません。
デフォルトでとてもクリアで聴きやすい音ですが、EQ調整でジャンルによって変えるのが一番かなと思います。
低遅延モード（ゲームモード）は現時点で比較できる製品が限られるほど低遅延で、人によってはこれだけでも買い替えの大きな理由になるのではないでしょうか。

また、地味なポイントですが、充電ケースの蓋はバネの力が強めで、開ける時に力が要らないのもとても気に入った点です。
バッテリー容量も十分余裕があり、連続利用時間が長くこまめな充電が必要ないのもとても嬉しいですね。

圧倒的にハイスペックで多機能、且つコスパに優れ、アップデートによるLE Audio(LC3)対応予定もあり、未来も見据えた痒いところに手の届くEarFun史上最高傑作の完全ワイヤレスイヤホンではないでしょうか。
メインイヤホンとして、上位の価格帯との比較対象に入るほど、十分に活躍出来る実力を持っていますので、自分用にも人へのプレゼントとしてもおすすめ出来ます！

EarFun Air Pro 3のセール情報

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