EMEET GenuisCall HS80 レビュー　AIノイズキャンセリングと充電ドック付き、6千円台でコスパ良好のワイヤレスヘッドセット

EMEET独自のVoiceIAアルゴリズム搭載のAIノイズリダクション付き、Bluetooth5.2対応ワイヤレスヘッドセット『EMEET GenuisCall HS80』の実機レビューです。

EMEET GenuisCall HS80は、ワンクリックでミュート可能なマイクがついたオーバーイヤー型のヘッドフォンデザインを採用。重量はわずか175gで軽い着用感、更に64時間通話可能なロングバッテリーが特長。

USBによる有線接続、AACコーデックのBluetooth接続、ドングルによる無線接続の3通りの接続に対応。プラグアンドプレイ接続対応で、スマホでもBluetooth非対応のパソコンでも利用できます。更に、スマートに収納できる充電ドック付き！

Amazon割引クーポン適用で、現在価格は6,999円。音楽再生・通話音声の品質や、装着感や利便性を加味して、トータルすると価格以上の性能でコスパは良好。在宅勤務・テレワークなどのweb会議やゲームなどのヘッドセットとしておすすめです。

Amazon：EMEET ワイヤレスヘッドセット HS80

EMEET GenuisCall HS80 のスペックと特長

製品名	EMEET GenuisCall HS80
ヘッドホン型式	オーバーイヤー
接続	USBドングル無線 / Bluetooth5.2 / USB有線
コーデック	AAC/SBC
バッテリー性能	搭載バッテリー容量：1000mAh 連続通話時間：46時間連続音楽再生時間：70時間充電時間：3.5時間
サイズ/重量	・ヘッドフォン：幅15cm×縦約21cm ・イヤーカップ直径：約6cm ・ヘッドフォン重量：169g ・充電スタンド重量：142g ※全て実測値です

EMEET GenuisCall HS80 の実機レビュー

パッケージ内容とデザイン

外箱はビニールでパッケージされており清潔感あります。裏面に軽くスペックや認証マークが記載されています。ここにはありませんが技適認証もついています。

パッケージを開けるとEMEET HS80が出てきます。説明書は日本語に対応です。

内容物は、EMEET HS80本体、充電ドック、USB TYPE-Cケーブル、ドングルです。

ヘッドフォンの内側には技適マークの刻印があります。安心して日本国内でも利用可能です。

充電・バッテリー性能

電源ボタンの下にLEDインジケーターを搭載しており、残量10分程度になると赤く点滅して知らせてくれます。また、使用中に電源ボタンを押すと音声で残量も知らせてくれます。

充電ドックは、充電ポートがついている方を合わせて置くだけで充電が開始されます。充電ドックは端子が飛びだしているので、ちゃんと置けてない場合は手の感触で分かりますが、しっかりはまった際は、カチッという音がして体感で確認できます。

また、ヘッドフォンにはUSB TYPE-Cポートを搭載しており、こちらからも充電が可能。急速充電により、わずか15分の充電で5時間の使用が可能です。フル充電には3.5時間かかりますが、充電しながらの利用も可能なので、使えない時間がないのも好印象。

充電ドックには、左右どちら側もおけますが、充電ポート無しの方を置くと安定しません。EMEET HS80が充電ポートに刺さって安定するような感じです。

EMEET HS80の充電中は、マイクについているLEDが緑に点滅し、充電後に消灯します。

1週間程度充電無しで利用しておりましたが、バッテリー切れする事なく使えておりバッテリー性能はほぼカタログ通りかと思います。

接続は有線/無線/ドングルの3種類・マルチペアリングにも対応

EMEET HS80に付属しているTYPE-Cケーブルを接続したところ。ケーブルの長さは150cmで、十分な長さがあります。

この状態でパソコンのUSBポートに挿し込むだけで、プラグアンドプレイでドライバーのインストールは無しで利用が可能です。会社用のパソコンなど、セキュリティー的に自由が利かないパソコンでも使えます。

またTYPE-Cポートで変換プラグを用いてイヤホンを接続しないといけないスマホを利用している場合は、TYPE-C to TYPE-Cなどのケーブルでスマホの充電ポートに直挿しして使う事も可能です。

EMEET HS80に付属のドングル。このドングルをパソコンのUSBポートに挿すだけで、Bluetooth接続が可能です。

パソコンやスマホにあるBluetooth接続も利用が可能で、その場合は最高コーデックはAACで接続されます。Bluetoothの接続までは、約5秒前後で迅速です。

また、2台同時接続のBluetoothマルチペアリングにも対応しており、スマホで着信の待ち受けをしながら、パソコンで音楽を聞いたり、スマホ2台で同時接続もできます。

例えば1台目のスマホで音楽再生時に、2台目のスマホに着信があった際は、音楽再生が止まりヘッドフォンで着信音が鳴ってくれます。スマホ2台持ちの人も便利に使える仕様です。スマホやPCに有線接続している際も、Bluetooth接続は生きており、最大で3つのデバイスに同時接続可能です。

着用感

ヘッドバンドは、内側にメモリーフォームというバネのように収縮する柔らかなプロテインレザーヘッドを採用した2重構造になっています。

更にヘッドバンドはサイズを左右片側約3cmずつ伸縮させられ、頭が大きな人から小さな人にまで対応可能です。

私は耳が頭に対して下の方についていますが、バンドに長さも充分あり、更に、169gの軽量ボディーとこの2重構造のお陰で、髪もペタンとならない程の軽い装着感でした。

フェイクレザーのイヤーカップも、指で押しただけで深く沈み込むほどに柔らか。人間工学に基づいたデザインのEMEET HS80は、締め付け感を感じづらく、長時間の利用でも首も耳も痛くならずにとても快適です。

その分、下を向いた際などはずれ落ちたりもしますが、ヘッドフォンの圧迫感や重たさが苦手な人には、この軽い装着感はとてもいいと思います。

操作方法

ハウジング側面には、電源ボタン/Bluetoothボタンと、TYPE-Cポートが見えます。

電源ボタン長押しで電源ON/OFF、電源ON時に2度押しでBluetoothペアリングモードというシンプルな設計です。

ハウジング外側には、物理ボタンを搭載。ボタンはクリック感のある押し込み式で、上下ボタンには凸加工もあり、目視無しでも確実に操作できるだけでなく誤タッチも防ぎます。

各ボタンの操作は上記の通りで、マイクブームにはミュートの物理ボタンも搭載。多機能ボタンは、下記の様々な操作が可能で、スマホとの相性も抜群です。

短押し：通話着信への応答/切断、音楽の再生/一時停止
長押し：通話時の着信拒否、通話切断
素早く2回押し：リダイヤル

リセットは音量の+と-を10秒長押しで完了です。音声アシスタントなどの利用はできない分、覚える事があまりないので使いやすいですね。

ミュートは物理ボタンだけでなく、マイクブームの上げ下げでも操作可能で、真ん中に上げるだけでもミュートになります。

ヘッドフォンの音声でも「ミュートを解除」などと教えてくれる上、目視でも現在の状況が把握できるので、うっかりマイクONというミスの恐怖からも解放されます。

また、マイクブームは270度調節可能で、右側/左側を反対にして利用する事も可能です。

ちなみに、音声ガイドはデフォルトでは英語です。日本語にしたい人は、説明書記載のアプリ（emeetlink）をパソコンにダウンロードして接続し、「プロンプトトーン言語」を日本語に変更する事で日本語化が可能です。それ以外の用途がないので、英語の音声ガイドで充分な人はインストールする必要はないかなとは思います。

音質・通話品質

AAC接続での音楽再生はとてもクリアで、フラット傾向かなと思いました。低音は20Hzからしっかり鳴り、小気味いい低音ですが、オーバーイヤー型という事もあり、低音の抜けも良いので、長時間音楽を再生していても聞き疲れを感じません。

音像定位も正確で、遅延も動画を目視で確認した分では感じませんでした。ちなみにマイクブームがついている方が右側にチャンネル設定されているので、マイクブームを左側にした際は逆方向に聴こえます。

通話に関しては、Bluetoothヘッドセットと有線の専用マイクの差がうまるほどの性能はありませんが、集音性は良好でノイズキャンセリングも効いているのでクリアで聴き取りやすい音声品質です。この価格でこの性能ならば十分というぐらいには、高品質。

また、HS80自体にVoiceIAアルゴリズムによるノイズキャンセリングがついているので、通常の回線通話やSKYPEなどは背後のノイズを低減してくれてとてもいい音声品質なのですが、Discordなどアプリ側でノイズキャンセリング機能がついている場合は逆に悪くなるので、アプリ側でOFFにするなどの対策が必要です。

EMEET GenuisCall HS80は、耳に添える感じのオーバーイヤー型で圧迫感はなく、通話やラジオ再生などに利用している際は外音をほどよく取り込んでくれる感じが好みですが、耳を塞がないので音楽再生時は特に多少の音漏れがあります。