SOUNDPEATS Capsule3 Pro Plus レビュー MEMSドライバー搭載なのに1万円台前半で買える高コスパTWSイヤホン
SOUNDPEATS社初のMEMSドライバーを搭載したTWSイヤホン『SOUNDPEATS Capsule3 Pro Plus』のサンプルを提供頂きましたので、実機レビューです。
MEMSドライバーは、ダイナミック型やバランスドアーマチュア型に続く、新たな方式のドライバーとして高級機を中心に採用されています。
Capsule3 Pro+のドライバー構成はハイブリット式で、高音を担当するxMEMS製の「Cowell」ドライバーとパワフルな12mm径バイオセルロース製ダイナミックドライバーの組み合わせで、高効率・低歪み・高出力を実現するとともに、低音から中高音迄バランスよくなる印象です。
また、ハイレゾ相当の高音質を誇る「LDAC」にも対応。最大-45㏈の気合の入ったANC機能や、2台同時接続を可能にするマルチポイント接続機能、70msの低遅延ゲームモードも備えており、オーディオ好きには是非とも試して頂きたい1台です。
Capsule3 Pro Plusのスペック詳細
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+は、MEMSドライバーで新次元の音楽体験というコンセプトを元にデザインされており、今までのSOUNDPEATS社のイヤホンでは1万円を超える価格となり、アンダー1万円のラインナップではなくなりましたが、MEMSドライバー搭載機は軒並み高価格の中1万円台前半というのは破格です。
異次元の音質より安さを重視する人は、先代モデルのCapsule3 Proの方が5千円ぐらい安くなるので選択肢が増えたと言う感じでしょうか。
モデル | Capsule3 Pro Plus | Capsule3 Pro |
---|---|---|
ドライバー | 12mmダイナミックドライバー MEMSドライバー |
12mmダイナミックドライバー |
対応コーデック | LDAC/SBC/ AAC | |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.2 |
周波数範囲 | 20Hz~40kHz | |
ANC | 最大-45㏈ | 最大-43㏈ |
重量 | イヤホン片側:5g / ケース込み:48g | |
再生時間 | イヤホン単体:約6.5時間 ケース込み:約43時間 |
イヤホン単体:約8時間 ケース込み:約52時間 |
防水性能 | IPX4 | |
機能 | 外音取り込み:〇 マルチポイント:〇 ゲームモード:70ms |
外音取り込み:〇 マルチポイント:× ゲームモード:70ms |
参考価格 | 13,880円 | 8,480円 |
機能面では、マルチポイント接続に対応になったのと、ノイズキャンセリング性能がアップしてより静寂を感じられるようになっています。それに加えて、MEMSドライバーによる、圧倒的な高音質を体感できます。その分再生時間が短くなったりはありますが、それを覆すほどの圧倒的な高音質です。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro Plus の外観レビュー
外箱はシンプルながらにただならぬ高級感を醸し出しています。外箱側面には技適認証の記載もあり、日本国内でも安心して使えます。
指輪ケースのようにパカッと開くタイプの箱は、テンション上がりますよね。箱の中央に、緩衝材で丁寧に梱包されたCapsule3 Pro+があります。
内容物は以下の通り。
- SOUNDPEATS Capsule3 Pro Plus
- USB Type-C充電ケーブル
- イヤーピース×3サイズ
- 日本語対応のユーザーマニュアル
ユーザーマニュアルは日本語に対応しており、ペアリング方法から操作方法まで迷う事なく理解できます。
また、イヤーピースのサウンドチューブはオレンジ色で楕円形、3サイズあり幅広い人に対応可能です。
充電ケースは、つやを抑えたマットな質感。SOUNDPEATSロゴはヒンジとなり、こちらは裏面ですが、裏側から見てもかっこいいのがテンションあがります。
ケースのサイズは、横幅67mm × 奥行き50mm × 高さ26mmで、指でつまめるほどにコンパクトで、厚みもないのでポケットの中にも入れやすいです。
ケース+イヤホンの重量はMサイズのイヤーピースを装着した状態でイヤホン込みで50g、公式アナウンスより2g重たいですがイヤーピースの分でしょう。イヤホンは、片側5gと公式の通り。
底部にはUSB TYPE-C充電ポートと、Bluetoothペアリングとリセットが行える物理ボタンを搭載します。
ケースの内側には、技適の刻印や入力電圧(5V-1A)などの記載があります。
イヤホンケースを開閉すると中央にあるLEDランプで、バッテリーケースの充電残量を表示してくれます。
緑:残量50%以上
黄色:残量10%~50%
赤:残量10%以下
また、充電中もどのぐらい充電できたのかを表示してくれます。
緑点灯:100%
緑点滅:70%~99%
黄色点滅:20%~69%
赤点滅:20%以下
イヤホンのデザインは、Capsule3 Proとほぼ同一で、マットな質感の黒色ボディにカッパー色のロゴ入りパーツが使われており、光の反射できらびやかな印象。充電端子も隙間や凹凸もなく自然で、全体的に高級感が漂います。
マイクは上部にも見えますが、Adaptive ANC用は左右で合計4基、通話用のマイクは左右で合計6基を搭載。Sロゴ部はタッチセンサーになっており、タッチで様々な操作が可能です。(誤タッチが気になる人はアプリでタッチ操作無効にすることも可能)
Capsule3 Pro+のステム部は短めの楕円形で、開いている穴は大きめ。音そのものを全体的にダイレクトに出力する機構になっていそうです。
内側には、LとRの刻印もあり、左右どちらか分からなくなるのも防げます。楕円形は好き嫌いが別れますが、個人的には圧迫感もなく快適なつけ心地で、フィット感も良かったです。
私はLサイズのイヤーピースを耳の穴の外側にはめる感じの装着方法が好みですが、イヤーピースが短めなので耳にぴったり添う感じで装着でき、片側5gと軽量なのも相まって頭を強く振っても落下するようなこともなく、軽い運動などにも対応できそうです。
写真は開封時のものでMサイズのイヤーピース装着時ですが、Lサイズに付け替えても同じぐらいイヤーピース周囲には余裕があります。楕円形のイヤーピース(短め)であれば他社のものも流用する事が出来そうです。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro Plus の使用感レビュー
タッチ操作はカスタマイズ可能で使いやすい
Capsule3 Pro+はイヤホンハウジングのロゴ部分にタッチセンサーを搭載します。タッチ操作は、アプリで自由に変更可能ですが、デフォルト操作は以下の通りです。
再生/停止 | 2回タップ(L・R) |
---|---|
曲送り | 1.5秒長押し(R) |
音量+ | 1回タップ(R) |
音量- | 1回タップ(L) |
ANC切り替え | 1.5秒長押し(L) |
アシスタントのON/OFF | 3回タップ(R) |
ゲームモードのON/OFF | 3回タップ(L) |
通話応答 | 着信中に2回タップ(L・R) |
通話終了 | 通話中に2回タップ(L・R) |
通話拒否 | 1.5秒長押し(L・R) |
タッチ感度は良好で、快適に操作が行えますが、誤タッチしたらまずいビジネスミーティング中などは、アプリでタッチ操作を無効にできるのがかなり使いやすいと思いました。
1枚目はデフォルト設定の表示で、2枚目は割り当て可能なリストです。例えばノイズキャンセリングの切り替えを頻繁にはしない場合、1.5秒長押しの左を前のトラックに割り当てるなどの変更ができます。
専用アプリはイコライザー対応で色んな音を楽しめる
Capsule3 Pro+から、アプリが変更になり黒いアイコンの新しいアプリになりました。この新しいアプリでは、イヤホンの充電残量の確認や、ANCのモード切替、タッチコントロールの制御、ゲームモードのON/OFF、タッチ操作のカスタマイズ、マルチポイント接続のON/OFFなどの変更が可能です。
また、イコライザーは、ユーザーの耳に最適化する「適応型EQ」、プリセットされた9種類のイコライザー、自分の好みで作れるカスタムイコライザーの3種類から選べます。
Capsule3 Pro+クラスのイヤホンを選ぶ人は、カスタムイコライザーを使いこなす人も多いかと思いますが、私はチューニングセンスがないため、9種類のプリセットイコライザーで曲に合わせて変更しています。
中でも1番のお気に入りは低音強化で、これはMEMS×12mmダイナミックドライバーの性能を余すことなく聴けてドンシャリ好きの私も納得です。
高音域担当のxMEMS製「Cowell」MEMSドライバーは、シリコン振動板の硬さと軽さを活かして高域の再生周波数帯域を広げて音の歪みを抑え、低音域担当の12mm径バイオセルロース製ダイナミックドライバーが躍動感と迫力のある重低音を鳴らします。
LDACに対応しているのもあって、音は豊富だし、ヴォーカルの息遣いまでしっかり聴けて、高音も刺さる事なく伸びやかです。音質面は、不満を持つ人は居ないのではないかと言うほど良いです。ただし、マルチポイント接続をONにした場合はAACコーデックになります。
また、片耳だけの利用も可能で、片耳利用の時は左右のチャンネルはミックスされます。またYoutubeで位相、音像定位の確認を行いましたが、問題なくしっかりと立体感のある音場の再現が出来ています。
ANC・ENCの性能が優秀で快適な音楽視聴と通話が可能
Capsule3 Pro Plusは、-45dBのノイズ低減に対応するAdaptive ANC機能を搭載します。
Adaptive ANCとは、リアルタイムでノイキャン効果を最適化する機能で、左右2つずつのマイクで的確にノイズを拾い出し、周囲の雑音や装着状態、耳の形状に応じてノイズキャンセリング効果を自動調整することができる上に閉塞感がありません。
最大1.8kHzの超広帯域ノイズ周波数に対応し、掃除機やドライヤーをかけた時などは驚くほどに効果を発揮してくれます。音量を上げずに適度な音量で聞くことができるので、耳への影響も少なくて済むのがAdaptive ANCの利点ですね。
また、個人的にはこれが1番のお気に入りのポイントですが、Capsule3 Pro Plusは通話用に左右合わせて6基のマイクを搭載し、ENCが優秀で通話の音質が最高に良いです。
ワイヤレスイヤホン、特に小型のTWSイヤホンで通話をすると、マイクと口の距離が遠いため、広い空間で声を拾っている感じが強くなり不評なのですが、Capsule3 Pro Plusは聞き取りやすいと大好評です。
マルチポイント接続でもう1台のスマホにかかってきた通話に出ても、混線やハウリングが起こることもなく、また、騒がしい環境でも通話相手の声がクリアに聞こえ、自分の声もノイズのないクリアな音質で相手に届ける事ができます。この通話性能ならば、ビジネス会議などにも余裕で使えます。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro Plus のレビュー総括
SOUNDPEATS Capsule3 Pro Plus の実機レビューをしていて、良かったと感じた点と、ここが惜しいと思った点は以下の通り。
MEMS×12mmダイナミックドライバーで音質が最高すぎる
クリアな通話が可能でヘッドセットとして使える
最大6.5時間のタフなバッテリー性能
最大-45dBのノイズキャンセリングで抜群の没入感
マルチポイント接続でスマホ2台に同時接続が可能
遅延を0.07秒まで減らす低遅延ゲームモード搭載
マルチポイント接続時、通話着信した場合は自動でデバイスの切り替えが可能だけど、音楽再生の切り替えは手動
マルチポイント接続の場合、コーデックがAACに落ちる
マルチポイント接続のコーデックは、Capsule3 Pro Plusだけでないのでマイナス点というほどでもありませんが、ハイレゾワイヤレスのLDACで2台同時接続できたら最高だったのにという思いで書きました。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro Plus の1番の売りは、1万円台前半でMEMSドライバーを搭載した点。高級機と言われる高額なイヤホンに搭載されるMEMSドライバーを搭載してこの価格は、コスパ最高としか言いようがありません!
SOUNDPEATS Capsule3 Pro Plusの割引クーポン
SOUNDPEATS Capsule3 Pro Plus は、現在Amazonのスマイルsaleで定価13,880円より15%割引の11,798円になっており、更にページ内に5%割引のクーポンが出ています。
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