TicWatch Pro 3 Ultra GPS レビュー Wear OS搭載の多機能スマートウォッチ
Wear OSを搭載した高性能スマートウォッチ『TicWatch Pro 3 Ultra GPS』の実機レビューです。
Google payやアシスタントやMAPなどの各種Googleサービスの利用ができ、内蔵のスピーカーとマイクでスマホを取り出すことなくスポーツや運転の最中に音声通話が可能です。
更に、スマートウォッチへの各種アプリのプッシュ通知から直接返信もできる日常使いの便利さに加え、5つの測位システムと高性能なセンサーによってリアルタイムで運動データと健康データを記録する事も可能など、とにかく多機能なのが魅力です!
TicWatch Pro 3 Ultra GPSの主な特長
TicWatch Pro 3 Ultra GPSは、Googleも出資するスマートウォッチブランドの「Mobvoi社」のTIcWatch(ティックウォッチ)シリーズの最上位モデルです。Qualcomm 4100とMobvoiデュアルプロセッサシステムによるスムーズな操作感が特徴!
1.4インチのAMOLEDディスプレイは明るい場面でも見やすく、2層ディスプレイ設定では18色の選べるバックライトカラーで暗闇でも見やすいディスプレイと省バッテリー化を実現。スマートモードでは最大72時間、省電力モードでは最大45時間のバッテリー性能です。
ウォッチのベゼルはフルーテッドステンレスを採用しており、IP68防水性能 + MIL-STD-810Gの強靭なタフネス性能を備えています。プールでの運動記録も可能で、汗をかいた後に水洗いをすることもできるのでいつも気持ちよく使えます。また見た目は米軍規格に準拠するだけあってミリタリー風ですが、ベルトが柔らかく本体重量は70gと軽量なので装着ストレスはありません。
一般的にはハイエンドスマートウォッチにしか搭載されていないBluetooth通話機能を搭載しており、サイレントモードの場合もお気に入りからの着信だけは鳴らす機能なども搭載していて、フル機能を搭載しているスマートウォッチと言っても過言ではありません。
- ウェアOS搭載機としては驚異の長時間バッテリー
- Googleアシスタント内蔵
- 電話&LINEメッセージ返信も手首で完結
- 24時間の心拍・血中酸素飽和度の測定が可能
- 5つGNSS測位システムで詳細なスポーツ記録がとれる
- IP68防水仕様で水泳にも対応
個人的に気にいった点は、アプリの通知が他のスマートウォッチより詳細で多機能である点と、睡眠記録も精度が高い点と、スマホへの通話に内蔵マイクで対応できる点です。
気になったマイナス点は、歩数のカウントがやたら多い点。Amazfitと比較すると1.5倍ぐらい計測される時もありますが、腕を動かして計測されるとかではないので、この辺はアップデートに期待したいところですね。
iPhoneではアプリ通知を使って返信はできないのですが、Androidとの親和性は抜群で、ウェアOSを使ってありとあらゆる操作が可能で、トータル的には過去で1番気にいったスマートウォッチとなり、あまりの使い勝手の良さにもう手放せなくなりました!
TicWatch Pro 3 Ultra GPSのスペック
モデル | MOBVOI ティックウォッチ PRO3 Ultra GPS |
---|---|
SoC | クアルコム®スナップドラゴンウェア™4100プラットフォームとMobvoiデュアルプロセッサシステム |
OS | Wear OS by Google |
メモリ | 1GB |
ストレージ | 8GB |
画面 | 1.4インチ フルカラー全天候ディスプレ AMOLED + FSTN 454×454解像度 326PPI |
接続性 | Bluetooth 5.0,Wi-Fi:802.11b/g |
GPS | GPS+北斗+GLONASS+ガリレオ+QZSS |
センサー | 加速度センサー、ジャイロセンサー、心拍センサー、SpO2センサー、装着センサー、気圧センサー |
防水性能 | IP68, MIL-STD-810G |
バッテリー | 577mAh |
サイズ | 本体:47 x 48 x 12.3 mm バンド幅:22mm |
重さ | 41g 70g(ベルト含む実測値) |
素材 | ケース:ステンレススチールと強硬度のファイバーグラスナイロン ガラス:指紋防止加工ありのゴリラガラス バンド:フッ素ゴム(交換可能) |
その他機能 | NFC(Google Pay対応)、マイク・スピーカー搭載、バイブレーション |
TicWatch Pro 3 Ultra GPS の外観・仕様
さっそくTicWatch Pro 3 Ultra GPSの中身を写真と簡単な動画で紹介していきたいと思います!
デザイン
外箱は清潔感ある装い。英語ですが、簡単な特徴などが記載されています。
外のペーパーを外すとマットな質感の黒いボックスが出てきます。開けるとTicWatch Pro 3 Ultra GPSがお目見え。
パッケージ内容は以下の通り。
・TicWatch Pro 3 Ultra GPS本体
・マグネット式充電器
・説明書などのペーパー類
充電器はUSB TYPE-Aタイプのマグネット式充電器が付属します。
裏にピタッと貼り付けて充電するタイプなので、毎日充電する人でも苦になりません。ちなみにベルトの付け根に金属のつまみが見えていると思いますが、ベルトは着脱可能で、好みのモノに変更する事も可能です。
ベルトは柔らかなシリコンで、肌ストレスもなく装着感は抜群です。シリコンでも肌がかぶれてしまう肌弱な私ですが、TicWatch Pro 3 Ultra GPSのベルトは全くかぶれません。
TicWatch Pro 3 Ultra GPSは、技適付きです。日本国内で安心して利用できるのもポイント高いですね。
Apple watchと見間違えられる Amazfit GTS 3 との比較ですが、同じ腕に装着していたのに400歩近く差がある事が分かると思います。どちらが正しいかは正確には分からないですが、今までAmazfitで他のウォッチと比較して大きく歩数がずれる事がなかったので、おそらくTicWatch Pro 3 Ultra GPSが少し過剰なのではないかと思います。
サイズ感は、TicWatch Pro 3 Ultra GPSの方がだいぶ大きくなりますが、装着感がとてもいいので、自宅での利用はめっきりTicWatch Pro 3 Ultra GPSがメインとなりました。そのぐらい操作性と機能が良いんですよ!w
ハンズフリー通話が便利すぎる
フレームのサイドに空いている穴はスピーカーの穴です。スマホにTicWatch Pro 3 Ultra GPS用のアプリをインストールする事でハンズフリー通話が可能です。これは携帯番号にかかってきた電話にのみ対応のようで、LineやDiscordなどは利用できません。
ですが、スマホで通話に出るのに間に合わない場合は、腕で出てしまって通話をする事ができるので、何も運転中や運動中だけではなく、スマホから離れている自宅でも大活躍です。完全防水なので食器洗い中でも手でタッチできるんです!
しかも眠る時のサイレントモードにカスタマイズが可能で、お気に入りに入れてる電話番号からの通話だけは通知するという機能もあります。今までわざわざスマホを寝室に持って行っていたのですが、その必要なくなりました。TicWatch Pro 3 Ultra GPSで通話に出る事もできるし大事な電話は逃さないので、もはや感激!
SpotifyやYOUTUBE MUSICのオフライン再生に対応
TicWatch Pro 3 Ultra GPSは、Wear OSを搭載しており、Google Playストアもインストールされています。全てのアプリを入れられるわけではありませんが、Googleサービスはほぼ網羅で、SpotifyやYOUTUBEミュージックにも対応しています。
ランニングの趣味がある人などは、スマホを持たずに身軽に出発したいという人も多いと思いますが、TicWatch Pro 3 Ultra GPSはSpotifyとYOUTUBE MUSICのオフライン再生にも対応していますので、Bluetoothイヤホンのみを耳に装着して出発する事が可能です。
オフライン再生の音楽を聴きながらのランニングやスポーツを楽しめるのはTicWatch Pro 3 Ultra GPSならではの利点ではないでしょうか。
GPSによる屋外スポーツトラッカーで運動のモチベがアップ
まだこれからスタートするところですが、速度や移動距離や連続時間などがリアルタイムで確認可能です。
スマホで直射日光下で撮影しているので、ディスプレイが一部黒くなっていますが、実際の見た目はこんな風にはなっておらず明るい直射日光下でもしっかり確認できます。
運動中はこの表示で、詳細は手動でスライドさせて確認する必要があります。現在信号待ちをしているので、ウォームアップという表示になり心拍数も低めで表示されています。
運動終了後にGPSを確認したところ。これは車内で撮影しているので、画面がしっかり写っていますね。どんな風に移動したか、TicWatch Pro 3 Ultra GPSでもある程度確認できます。詳細はスマホアプリに同期されGoogle Mapで確認可能です。
ウォーキング記録をTicWatch Pro 3 Ultra GPS専用のMobvoi アプリで同期したらこのように詳細が見れます。心拍数や移動速度だけじゃなく、歩数や歩幅、距離やルート迄記録されるので、ウォーキングでも楽しんで行う事ができます。
運動嫌いな私は、1kmとかの距離だと車で行っちゃおうと思ってしまうのですが、TicWatch Pro 3 Ultra GPSが褒めてくれるので、モチベが上がってちょっと歩こうって思えます!w
またTicWatch Pro 3 Ultra GPSはGoogle Fitにも対応しており、Amazfit GTS 3とTicWatch Pro 3 Ultra GPSの両方を使い分けたいという私のような欲張りな人でも、記録が統合されるので、複数台スマートウォッチを使う人にも向いています。
睡眠トラッキングは精度が高い
TicWatch Pro 3 Ultra GPSの睡眠トラッキングは、Huaweiと似たようなスコアが出ます。両者ともに寝落ちの時間と起床の時間はほぼ一緒ですが、おそらく睡眠の質に関してはTicWatch Pro 3 Ultra GPSの方が正しいのではないかと思います。
睡眠効率は寝落ちするまでの時間によってスコアが変わるそうで、ベッドに入った瞬間落ちてしまう私は99%というスコアでなるほどねと思いました。睡眠時間が短めなので、Amazfitからはいつも低い点数をつけられてしまいますが。。
私は肌が弱いのでスマートウォッチのベルトは少し緩めにつけるのですが、TicWatch Pro 3 Ultra GPSは手首から浮いてしまう事なくしっかり酸素飽和濃度も計測してくれており、おかしなデータがになりません。夜間の睡眠だけでなく仮眠に対してもしっかり睡眠の質を計測してくれており、体調管理に貢献してくれます。
流行り病に感染後、頭がすっきりしない&頭痛の症状が続いていたので酸素飽和度に敏感になっており、手首からどうしても浮いてしまうスマートウォッチではおかしな数値が出がちで後遺症なのかと悩んでいましたが、TicWatch Pro 3 Ultra GPSは私の細い手首にもしっかりフィットしてくれて24時間継続して計測してくれるお陰で安心感を得られました。指で計測する機械とほぼ同等の数値がでます。
アプリの通知から返信が可能
▼音量注意!!
TicWatch Pro 3 Ultra GPSは通知から直接返信する事が可能です。音声入力、顔文字、直接入力の3種類から選べるのですが、音声入力が便利すぎて椅子から転げ落ちるところでした。今手が離せないって時だけじゃなく、友達とのメッセージのやり取りで短文で返信する際なんかにも便利に使ってます!
また、TicWatch Pro 3 Ultra GPSはスマホに入れているほぼすべてのアプリに対応で、絵文字にも対応しています。一部対応していない絵文字もありますが、ほぼ対応しているので、内容が分かりやすいのが良いです。
またDiscordだけですが、着信に関してもリアルタイムで通知がくるのでとても助かります。LINEとSkypeも試してみましたが、不在通知のみでした。他のアプリも対応しているかもしれないですが、個人的にはDiscordの利用率が高いのですごく便利です。
ちなみに通話に参加を押してもハンズフリー通話はできませんでした。私が設定をしきれていないのかもしれませんが、携帯番号にかかってくる電話のようにはいかず、通話開始にはなるのですがDiscordでは肝心のマイクとスピーカーが使えません。ですが通知がなるだけでもありがたいです。
ちなみに通知と言えば、腕から離した場合の処置が不安になりますが、腕から離したら自動でサイレントに入れる機能も搭載しており、パターン/PIN/パスコードによるロック機能も搭載しているのでセキュリティー面も安心です!
2層ディスプレイで省電力化
TicWatch Pro 3 Ultra GPSは、独自の省電力技術である 2.0 Technology 2層ディスプレイ技術により最大72時間のスマートモード、45日間のエッセンシャルモード(省電力モード)の長時間の使用が可能です。
2層ディスプレイをONにしていると、腕を動かすとバックライトが点灯しますが、タッチしなければカラーディスプレイにならないので、暗所で時間だけを確認したい場合に便利。
ただ2層ディスプレイ機能を入れていると、ジェスチャー機能が使えず、私はあまりメリットを感じず利用していません。暗所での作業が多く、バッテリー消耗を抑えたい場合に有利な設定です。バックライトのカラーは18色から選べるので自分好みのカスタマイズが可能なのは素敵。
ジェスチャー機能で通知の確認ができる
また便利機能として、 消灯モード ⇒ 画面点灯モード ⇒ 通知を開く と画面を触らずに手首の動きだけで完了するジェスチャー機能も搭載しています。
通知って一瞬の表示なので特に長袖を着ている場合は見逃す事って多いんですが、腕を振るだけで再度通知の表示が確認できるのが使いやすくてこの機能は個人的に最も気にいっています!
Googleアシスタントが便利
▼音量注意!!
ちょっとわからない事を調べたり、カレンダーに予定を追加や、メモやリマインダーの追加など色々な事をアシスタントで行う事ができます。まだ今使い方を学んでいる最中ですが、こんな事もできるの⁉と感動しきりで、もうめちゃくちゃ便利!
Mobvoiアプリについて
今更の説明ですが、TicWatch Pro 3 Ultra GPSをスマホとペアリングするには、MobvoiとWear OSという2つのアプリをダウンロードする必要があります。この辺は説明書に日本語で分かりやすく説明があるので割愛します。日常のヘルスログを見るのは、Mobvoiアプリでまずはそちらから説明。
トップには、脳疲労やエネルギー、日常のアクティビティーや運動記録、心拍や酸素飽和度のトラッキングなどが自動で計測され記録されます。圧力は自動計測ではなく、手動計測になりますが、ノイズという面白い機能があり、TicWatch Pro 3 Ultra GPS側でONにするとどのぐらい騒音環境にいるのかが計測されます。眠りの環境など見直すのに良さそう!
脳疲労とエネルギーも24時間のトラッキングがされており、夜型の私は夜間の元気いっぱいさに笑ってしまいましたが、色々な指標になるのではないかと思います。
ウォッチのフェイスは豊富で、無料のものから有料のものまで揃っています。またウォッチに表示させるタイルなども自分でカスタマイズできるので、Google Fitで運動管理をしたい場合は、Google Fitを押して簡単に運動を始める事もできます。
Wear OSアプリでは、Android OSとWear OSを搭載したスマートウォッチを同期させるのに利用するアプリで詳細設定や、スマートウォッチのストレージ管理や電池の消耗具合などを確認可能です。案外ストレージに容量がある事が分かりますが、ストレージを圧迫した場合、ここで不要なアプリを選定するのにも役立ちます。
先述したようにTicWatch Pro 3 Ultra GPSはGoogle Fitに対応していますが、他にはRunkeeperとStravaにも対応しています。
TicWatch Pro 3 Ultra GPSを2週間ほど使ってみての感想まとめ
まずは外観がかっこいいですよね。男性はもちろん、ボーイッシュなスタイルが好きな女性にも似合います。私の手首は13cmと細目ですが、ベルトの1番小さい穴でぴったりで、余裕をもって2つ目でつけてて快適でデータも正確に取れます。
キーボードをたたている最中は、腕をあまり動かさないのですが、そんな時でもTicWatch Pro 3 Ultra GPSはバックライトこそ点灯していませんが、常時時間を表示してくれているので現在時刻をいつでも確認可能なのが便利に感じました。
後は、おやすみモード時の通知のカスタマイズ性が神がかかっている事や、ハイエンド機種にしか搭載されていないBluetooth通話に対応している事や、通知からの返信が音声で可能な事や、ジェスチャー機能が使える点など数えきれないほどの優れた点をもっており、自宅用途のスマートウォッチとして日々活躍しています。
歩数のカウントが怪しい点のみが今回惜しいなと思った点ですが、操作性は良くサクサクぬるぬる動きますし、日々の活動量やヘルストラッカーなどは自動で全てアプリに計測されており、コスパがすごいスマートウォッチだと思いました。超お気に入りで、ランニング大好きな人からスマホをポケットに入れて持ち歩いてる場合じゃない主婦の皆さまにまで、いろんな方におすすめです!
TicWatch公式:https://www.mobvoi.com/jp/pages/ticwatchpro3ultra
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